活動レポート

鎌倉の裏通りを手書き地図で ~手作りくつ工房の手作りインフォメーション~

2014年03月24日

まさに“クリスマスプレゼント”というタイミング!

手書き地図推進委員会の正式発足が2013年12月10日。その前の準備活動から数えても1ヶ月ほどで、さっそく「手書き地図」の応募があったのだ。応募してくれたのは、神奈川県藤沢市で手作りの靴工房を営む酒井ムツ美さん。自ら手書きしたというこの地図について、その舞台でもある鎌倉の喫茶店でお話を伺ってきた。

▼展示会に来てくれたお客さまに、周辺散策も楽しんでもらいたい!

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趣味は「トレイル・ランニング!」という酒井さん。藤沢市で“手作りの靴屋さん”を20年営んでいる。顧客の多くは外反母趾など足のトラブルに悩む女性で、口コミでお店のことを知り定着。毎年行われる展示会にも、みなさん毎回足を運んでくれるという。

「オーダー靴の店なので、お客さまの多くはリピーターの方々なんですね。毎年やっているうちに、このためだけに何度も鎌倉に来ていただくのは申し訳ないなと思って」と思い、展示会プラスアルファで楽しんでもらえることを提案できないかと頭を悩ませていところ、もともと近隣のランチ情報についてよく聞かれていたことも手伝って、周辺マップを作ることにした。

地図に載せる情報は、自ら確認した上で!

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手書きしかできないからと謙遜する酒井さんだが、自らの足で確認した情報だけを掲載しているだけあって、自信を持ってオススメできる情報に絞られている。自分のフィルターを通過した最小限の地域状況をシンプルに描き、アップデートも手早く、常に鮮度を保つ。新しいお店ができたり移転があったりと、展示会場までの道のりを定期的に訪れることで新しい発見があり、それ自体を自分自身が楽しんでいる姿勢が、この地図を手にするお客さまにも伝わるようだ。

「結果的に、当店のお客さまは皆、鎌倉に詳しくなりますね(笑)」

その展示会の会場は、天皇自らが創建した唯一の神社と伝えられる「鎌倉宮(創建は明治天皇)」の近くにある小さなギャラリーショップ。閑静な住宅街の中に佇む落ち着いたお店で、鎌倉駅から裏通りを歩いて20分ほど。酒井さんのご案内のもと、ぼくらもその道を歩いてみることにした。

▼「いざ、鎌倉宮!」というわけで、鎌倉裏通り散策

JR鎌倉駅をスタートし、雪ノ下あたりの裏道をてくてくと歩く。この日は陽射しが柔らかく、気温もそう寒くはない。さすがは湘南。

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鶴岡八幡宮を囲む隘路を、人力車が颯爽と通りすがる。このあたり、古都を忍ばせる良い風情がある。

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鶴岡八幡宮から源頼朝墓を過ぎると、やがて荏柄天神社に至る。菅原道真を祀る神社で、太宰府天満宮、北野天満宮とともに日本三天神(諸説あるようだが)の一つに数えられる。地元の高校生が下校時にお詣りにきている姿の中にリスが混じるところが鎌倉らしい。

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拝殿の前では梅が出迎えてくれて、とても美しく清々しい境内だ。個人的も気に入った場所のひとつ。著名な漫画家による絵筆塚などもあり、鎌倉に来たら一度訪れたい神社だ。

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鎌倉宮の目の前に店を構えるギャラリーショップが、酒井さんの展示会の会場。閑静な住宅街の一角だが路地は明るく開けており、人の往来も多い。

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鎌倉駅に戻る道すがら、清泉小学校の前で目にした手作りポスト!オシャレ~!

小学校の「史跡委員」が作ったパンフレットや新聞が中に入っており、たとえば「鶴岡八幡宮」「建長寺新聞」などがあった。歴史に詳しい小学生たちが作った、トリビアの宝庫。もちろん全シリーズを入手(笑)

鎌倉は観光地でもあって、ぼく自身も何度も来ている。しかし、こうした裏道はなかなか通らないものだ。そこを、地元を知る人に“小話”を聞きながら案内してもらうこと自体がとても楽しい。そうでなくても、“小話”が載ったガイドブック、すなわち「手書き地図」のような手作りのニッチメディアに誘われるままに裏道散策へ出てみれば、それに匹敵する面白さになるだろうなと、再確認できた取材になった。

取材・文・写真 大内 征(手書き地図推進委員会 研究員)

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大内 征

レポート:大内 征

投稿日:2014年03月24日

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