活動レポート

手書き地図片手に「クラフトマンシップ溢れる街」をぶら散策<山形県天童市>

2014年02月03日

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①「冷たい肉そば!」そば処 一庵 ② そば処 多喜

山形は実は、麺類王国である。総務省の『家計調査』平成21〜23年分平均によると、山形市の1世帯当たり年間中華そば外食費は年間1万2,061円。全国平均5,625円の2倍強!で、全国一位だ。

この「天童市木工のある街」という手書き地図で紹介される“クラフトマンシップあふれる”でも、麺類のお店は外せない。ランチ時には、地元の人で行列ができるほど麺類は大人気。

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どうしても食べて欲しいのは「冷たい肉そば」。「冷たいのに、油は固まらないの?」「 ラーメンみたいなおそば?」「 なんでこれが東京に進出してこないんだ?」 いろいろな疑問を頂きながら、味わって欲しい。やみつきになる危険な味だ。

③おそば屋さんのラーメン「鶏中華」 水車生そば

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れっきとした「おそば屋さん」なのですが、一番人気のメニューは「鶏中華」。麺はラーメン。スープはそばに使う和風だしと鶏肉、そこに天かすと葱が入っている。まかないメニューだったものが、20年前ぐらいから隠れメニューとして人気になったらしい。まさか、そば屋でラーメンとは!


④山崎パンの「まるごとバナナ」の原点! 山形旬菓詩 武田

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注目は、このバナナボートというお菓子。親戚が手を怪我したため、食べやすいお菓子を、ということで開発したのがこのバナナボート誕生のきっっかけ。第20回全国菓子大博覧会で金賞を受賞。そこで、山崎パンの人が注目し、「まるごとバナナ」として商品化した、とのこと。

いまや全国的に売られる定番スイーツの原点。それなのに、そんなことを威張るわけでもなく、淡々と美味しいスイーツをいろいろと作り続ける。マーケティング戦争の東京から訪れると、そんな姿勢がなおさらかっこよく感じてしまう。

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⑤ぷるぷるの驚きの食感 「いちごわらび」腰掛庵

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お店は、明治8年に建てられた蔵だそう。一度移築しているらしいが、歴史を感じられる品々、急角度でぎしぎし鳴る階段。そして、ほの暗い屋根裏部屋。まるで田舎のおばあちゃんの家に来たときのような、落ち着いて、何時間でも過ごせる空気がある。

雰囲気だけでも味わい深いお店なのに、スイーツたちも凄い!! 蒸しまんじゅうから始まったお店とのことだが、「いちごわらび」の食感は驚くこと間違いなし。夕方に行くと、多くのメニューが売り切れになっている可能性が高いので、早めの時間に訪れて。

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⑥山形のずんだ団子を、沖縄のさんぴん茶で。団子と煎餅の店 三代松

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創業百年を超える歴史があり、保存料も一切使わないこだわりの団子が味わえる。奥さんが沖縄出身とのことで、さんぴん茶で団子を楽しめる。歴史あるお店でも、奥さんが自然に沖縄を持ち込んでしまう柔軟さが素敵。個人的にはずんだ(お店では「ぬた」)とくるみが最高!

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⑦本格派フレンチ食堂が天童に! ビストロ・パ・マル

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カジュアルに、本格派フレンチが味わえる「ビストロ パ・マル」。ランチに訪れましたが、1200円とか1500円でサラダ、スープ、パン、ドリンク付き。さすが民芸に通じるクラフトマンシップを共有するお店だけ載せている手書き地図!さすがに、知る人ぞ知るいいお店を教えてくれる。

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⑧ご夫婦によるおもてなしが最高のお店 四季の味 ふみゆう

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スキーインストラクターの資格を持つ店主と女将さんの二人できりもりするお店。四季の味というだけあって、朝採ってきた山菜など地元の旬のものが出される。山形の家庭料理「ひっぱりうどん」がお店で味わえるのも、各地の文化風土を楽しみたい「手書き地図散策派」にはありがたい。

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店主(中央)も手書き地図に興味津々。左と右が「天童木工のある街」手書き地図の作者たち。

⑨冷たいカレーコロッケには理由あり 花輪コロッケ

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部活帰りの中学生が買いに来るコロッケ屋さん。てっきり揚げたての熱々を食べられると思いきや。。。あえて熱々は出さないそう。以前、お店の人が熱々を食べて舌をやけどしたことから、こういうスタイルになったとのこと。よく見ると、価格表にも「舌代」と書かれている。

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これだけまわっても(食べても?)、この手書き地図に書かれているスポットの半分もまわれていない。恐るべし天童市、恐るべし天童木工のある街。。。

⑩ほほえみの宿 滝の湯

最後に忘れちゃいけないのが、温泉!手書き地図推進委員会が泊まったのが「ほほえみの宿 滝の湯」。とても居心地のいい空間で、我々も何度かリピートしている。19時までの入浴であれば、風呂上がりにグラス一杯のビールが振る舞われるのもポイントが高い。

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客室には、この地図を作った「天童木工」の家具が多く使われている。できるだけ地元の素晴らしいもので迎えたいという意向だろう。

滝の湯には、自家農園があり、そこで作った野菜やワインを味わえる。温泉自体がそうであるように、自然の豊かさを全身で愉しむためのおもてなしを受けられる宿だ。

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それだけじゃない。いろいろ話を伺っていると、暖房や送迎に使うクルマも、宿で出る天ぷら油や廃食油から再生したバイオディーゼル燃料で動かしている。こういう取り組みも声高に言うわけではなく、聞かれてはじめて語る。こういう奥ゆかしさから、誠実さが伝わってきて、うれしくなった。

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エントランスに飾られている風神雷神図。実は、これ絨毯でできている。山形を代表するカーペットメーカー「オリエンタルカーペット」の作品。寡黙にものすごいクオリティのものを作る気質がこの街には溢れている。

天童市は、手書き地図片手にブラブラして、じっくり街の人に話を聞いてみるのにぴったりの街。ツアーで目的地をスケジュール通りにせかせか回る旅では、こうはいかない。手書き地図の旅という時間と心の余裕があるからこそ、見えてくるストーリーが溢れている街だった。

(文責/手書き地図推進委員会研究員・跡部徹)

跡部 徹

レポート:跡部 徹

投稿日:2014年02月03日

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