活動レポート

手書き地図ワークショップ〜伊達なうわじま散歩〜in宇和島市 Aチーム編

2021年08月02日

手書き地図推進委員会も、コロナ禍でリアルなワークショップを行うのは久々です。この1年半から2年間、オンラインでの開催や学校の出前授業などでなんとか凌いできました。前編にあるように宇和島青年会議所からお声がかかりました。手書き地図推進委員会4名は、PCR検査を行い陰性の結果を携えて宇和島でのワークショップに向かいました。

松山空港で宇和島名物「牛鬼」に遭遇

 

松山空港に到着すると、宇和島名物の牛鬼が展示してありました。コロナがなければ、この時期は牛鬼祭り開催タイミング。つまり、牛鬼祭りの代わりになるイベントして手書き地図ワークショプは期待されているはずw

宇和島東高校野球部マイクロバスがすでに観光資源

空港からはレンタカーで宇和島入り。途中かの有名な宇和島東高校野球部のマイクロバスとも遭遇し、ますますテンションが上がります。よく見るとマイクロバスには星マークが!優勝回数や甲子園出場回数を表しているかもしれません。このマイクロバスも外の目線では、観光資源ですよね。

特筆すべきは、宇和島青年会議所メンバーのチームワーク

本編に入る前にもう一つ触れておきたいことが……。ワークショップ当日会場を準備する宇和島青年会議所のメンバー。やる気があって、統率力のあるこんなチームが地域活動をやっているの、強力すぎます。40歳までの地元若手経営者たちが活動しているのですが、自分ごととして仕事とは別に地域活動を本気で取り組む仲間がいるというのは羨ましいですね。実際、今回の手書き地図ワークショップを担当した実行委員長の浅野さんは男泣き。これはもう第二の青春ですよ。

■Aチーム:歴史エリアを高校生の目線で再発見!

ここからは、ワークショップ当日のAチームの様子をレポートしていきます。
今回、宇和島市街地の街歩きから模造紙での発表までを1日で行うので、4エリア(4チーム)に分けて実施しました。跡部がファシリテーションしたAチームは、宇和島城を中心とした歴史エリアを歩きました。

我々Aチームは高校生5人が主役となり、青年会議所メンバーがサポート役です。このエリア内に高校がある宇和島東高校生が3人いるので、日常を再発見する目線と他エリアからの目線が混じっていいチームだと思います。日常の再発見を目指して出発!

もともとお堀だった道路

歩き始めてすぐ、もともとお堀だった所が道路に。そう言われると宇和島城をぐるっと囲むこの感じは、お堀感あります。早速面白い。

キャッチコピーが魅力的なお弁当屋さん

「初恋の味、カツ丼弁当」「バイカル湖より深い味・・・唐揚げ弁当」。これは気になります。せっかくなのでみんなで味を確かめたかったのですが、日曜日は定休日でした。この看板の色褪せ具合から想像するに、数十年間同じ味を提供していそうです。建物の改装中のようですが、看板のキャッチコピーも書き換えないのかな?

カリメロ?のようなひよこのモニュメントがある公園

城下エリアに突然公園が。場所的にかなりの違和感があります。こんな一等地に広い場所があり、遊具は老朽化で使えないものが多くなっています。中に入ってみると、不思議なひよこのモニュメントが。。。その割にトイレだけは歴史的な外観で新しいものに変わっています。観光客が利用するのにおすすめのトイレです。このひよこも何か意味がありそう。

のちほど、伊達博物館で見つけた昭和初期の地図で、この「御浜公園」の場所は、製糸工場後だったことがわかります。なるほど。こういう資料があると街歩きがより楽しくなります。

宇和島のタルトは、我々の思うタルトじゃない!

なんとこのロールケーキみたいな、中に栗と餡子が入ったもののことをこちらでは、「タルト」と呼んでます。これ知らないと、宇和島出身の人とタルトの話をして、いつまでも話が噛み合わなそうですね。有名な畑田本舗に寄り道させていただきました。

宇和島東高校スポーツ強すぎ!

かの有名な宇和島東高校。壁全てを使っても色々な大会に出場・優勝した生徒の名前が入った看板で溢れています。これ以上は増やせなさそうなので、二段になっていくのかな?

高校生的「天赦園」の楽しみ方

宇和島藩第7代藩主伊達宗紀が、隠居の場所として建造した庭園です。隠居するために作っただけあって、庭園内は静かで四季折々の植物などを愛でる場所となっています。しかし!まだ高校生には、花や植物を愛でる感覚はありません。おかげで新しい視点で天赦園の魅力を発見してくれました。

まずは鯉や鳩のエサを買います。当日高校生も大人も一斉に餌を投入したら大変なことに。池のあちこちから300匹ほどの鯉が集まってきて、我先に競ってエサに食いつきます。当然陸地に落ちた分は鳩も狙いに来ます。こんなに静粛な庭園であっても、動物たちは生存競争をしているんですね。必死ですね。

目線を上に向けると、トンビが狙っています。いい気になって目の前のエサに夢中になっていると、思わぬ外敵が狙っているかもしれないということですね。高校生にはあまりに深い教訓です。

帰りに、エサを買った窓口の方に純粋な疑問を投げかけました。「観賞用の池なのに、黒い鯉ばかりで錦鯉が1、2匹しかいないのはなぜですか?」と。あくまで、窓口の方の意見として教えていただいたのが、もともと黒い鯉と錦鯉は7:3ぐらいがけばけばしくなくてちょうどいい比率とされていて、その方の小さい頃は確かに7:3の比率だったそうです。しかし時が経つにつれ、外敵から目立つ錦鯉がやられて、結果的にほぼ黒い鯉になってしまっているのではないか、とのことでした。へー。面白い!

この建物での営業は残りわずか!伊達博物館

宇和島伊達藩の貴重なお宝が展示されている伊達博物館。国の重要指定文化財に指定されている「豊臣秀吉の肖像画」も収蔵品です。教科書でお馴染みのやつですね。教科書の豊臣秀吉の顔に落書きした人多いんじゃないでしょうか?先日、修復作業が終わり宇和島に戻ってきたばかりとのことでした。

ちゃんとお宝が流出させずに、宇和島にちゃんと残っているのは歴代の藩主たちが優秀だったからでしょうね。現代になってからも、相続の時に物納することで、市が歴史的な展示ができるようにしたのもよかったのでしょうね。そんな伊達博物館も建物の老朽化と耐震基準には勝てずに、数年後には建て替えとなるようです。高校生たちが20歳になった時には、新しい伊達博物館になっていることでしょう。

御浜公園のくだりでも触れましたが、伊達博物館で昭和初期の宇和島の地図が見れます。この地図を作成した方は、造船所に勤めていた方だったのか、船に関してかなり詳細な書き込みがあります。宇和島を歩いている海抜が意外と低いことに気がつくのですが、この地図を見ると不思議だったことが解明されていきます。「ここまで海だったんだ!」「どうして材木問屋や倉庫が街中にあるのか不思議だったけど、運びやすい場所だったんだ」と、歩いて気がついたこととこの地図で宇和島の現在の姿の理由がわります。この辺りの情報も書き加えて、手書き地図として完成していくとより深いものとなりそうですよ!

Aチームは、伊達博物館で時間をとってしまうと、気がつくとフィールドワークの時間があと少し。会場に戻って弁当を急いで食べ、残り20分で最後の一山にチャレンジ。

部活のトレーニングでも登るらしい宇和島城

残り時間20分で、宇和島城に登ることにしました。かなりきつい石段を登り、上でちょっと休憩してすぐに降りるというハードなタイムスケジュールになってしまいました。高校生は部活のトレーニングで登ることもあるらしいです。

大人は、ヒーヒー!高校生たちは元気に石段を登りました。この石段がなかなかハード。

到着!美しい天守閣。

天守閣が現存する貴重なお城で、国の重要文化財です。ああ、時間があれば天守閣にも登りたかった。。。疲れた体に、風が気持ちいい。

ワークショップ前日に、円山公園から宇和島城天守閣側を撮った写真です。名築城家として有名な藤堂高虎によって築かれたお城だけあって、今は埋め立てられていますが当時は海に面し、お堀もあり、ギミックとして外郭が四角形だと思わせて、実は五角形で作ってあります。

■いよいよ地図制作!


会場に戻ったらフィールドワークの成果をもとに模造紙に地図作成します。高校生たちは、自然と役割分担をしながら、どんどん地図を完成させていきます。

完成した地図がこちら。タイトルは「パクパク歴史MAP」!印象的だった天赦園の鯉のパクパクした口。食べ物ネタ、食べ物を狙うトンビなど歴史エリアを自分たちの視点でまとめました。我々にはお堀を埋め立てた道か・・・と感慨深かった道も、高校生にとっては登校時間にパンなど食べ物の幸せな香りがする道という表現。なるほど! 歴史にばかり目がいってしまいますが、現役世代にとっては動物も含めた食欲の闘いが見えているようです。

この後、9月にはウォークラリーを経て、手書き地図が完成していくようです。楽しみですね。しかしそれにしても、高校生たちのプレゼンテーション上手でした。この子達も将来、宇和島青年会議所のメンバーになっているかもしれないですね。頼もしいなぁ。

以上、Aチームよりレポートでした!あと、二つのチームのレポートに続きます。

 

レポート:跡部 徹

投稿日:2021年08月02日

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