活動レポート

『手書き地図のつくり方』を教科書にしている熊本YMCA学院で授業してきました!<授業前日編>

2021年10月16日

■「手書き地図のつくり方」を教科書にする学校からの授業依頼

 

熊本市にある熊本YMCA学院から、手書き地図の出張授業の依頼をいただき行ってきました!

なんと、熊本YMCA学院のホテル観光課では、『手書き地図のつくり方』を教科書として使ってくださっているそうです。

将来のホテルマンなど、観光事業に関わる人たちが、手書き地図を作ることで地域の魅力を発見して、来街者におすすめできるようになる未来は楽しみですね。さらに今回楽しみなのは、クラスの約半分が留学生という点。外の視点からこのエリアを見たらどんな発見があるのかとても興味があります。

 

授業をするとはいえ、熊本YMCA学院のある熊本市新町について、手書き地図推進委員会は何も知りません。(いつもだいたい、そうですがw)

「こんな視点で魅力を発見するんだよ」という具体例を入れた講義をするために、前日に事前調査の街歩きを行いました。

 

■90分で事前調査。知らない町を歩いてテーマになりそうなものを見つけてみる!

学校近くにあった看板がこれ。今回のフィールドワークのエリアが赤の破線で囲われた新町。

現在は、住宅エリアのようなこのエリアで何かテーマになるものがあるか探ってみます。

 

一軒目 肥後象嵌 光助

学校のすぐ近くにあったのと、象嵌って何かもわからず、突撃してみました。

お店に入ると4代目の光助さんが、優しく歴史から説明してくださいました。

象嵌とは、異なる素材をはめこんで作る技法のこと。

シリアのダマスカスで生まれた技術がシルクロード経由で日本にまで伝わり象嵌として現在も使われているのはロマンがあります。

シリアから西に伝わったものとしてはスペインのトレドも有名とのことでした。

数年前には、無くなってしまったタイの象嵌技術を復活させるために、お店を訪れた方がいたとおっしゃっていました。

もしかしたら日本には、シルクロード経由ではなくタイ経由で入ってきた可能性もあるかもしれないと店主の方は教えてくれました。

この辺の海外とのつながりのお話は、留学生が多い今回の授業では使えるお話になりそうです!

 

上記の画像にあるような刀のつばが、ステータスを表すアクセサリーとなった時代に、肥後象嵌は大変注目されたそう。

熊本は細川家のお殿様のおかげで、美術や工芸を他国に披露するという面でも有利だったのでしょう。

現在では、贈り物に万年筆やネクタイピンやアクセサリーなどに応用されて販売されています。

面白かったのが、この社章!

熊本では社章を作る会社が多いらしく、くまモンとNewBalanceコラボ社章でかつ象嵌なんてレア中のレアですね。

時代に合わせて技術を活用することを模索している4代目の方のお話は大変面白かったです。

 

 

二軒目 室屋

駄菓子?縁日?花火?人形?とインパクトのある店構え。

勇気を出してお店に入ってみました。のぼりもたくさんあり、お祭りでもやってそうな雰囲気。

入ってみると、人形などがあり、気になったのは子供の命名を祝うのぼりのようなもの。

熊本ではこういった風習があるのでしょうか?

 

さらに進むと、倉庫には昔懐かしい駄菓子やおもちゃ類がいっぱい!

どうやら卸をやりながら小売もやっているお店とのこと。倉庫エリアの入り口には「子供だけでの入室禁止」の貼り紙がありました。

こういった棚がいくつも続く大きな倉庫なので、迷子になるからだと思います。

子供も大人もテンションの上がる品揃えです。

なんでしょう!このデッドストックを見つけたような高揚感。

子供の頃欲しかったものが、今なら箱買いできる!

お店にいる間にも、大学生たちが学園祭のゲームの景品を選びに来ていました。

下校時間になると小学生がお母さんと一緒に今日のおやつを買いに寄る姿も。

こんなお店が近所にあるなんて贅沢ですねぇ。

花火もなかなか破壊力のありそうな強力なものも売っていました。

昔は、人形職人やおもちゃ職人お菓子職人がたくさんいた町だったようです。その結果駄菓子やおもちゃの卸をやっているお店もちらほらありました。

そのおかげで、室屋のような国内・海外問わず楽しめるような潜在力を持ったお店が現存しているのでしょうね。

上記写真のように、こんなお菓子の卸販売+小売が歩いていると、ちらほら。

 

三軒目 お菓子司しぼりや

この日の熊本の気温は10月半ばにもかかわらず30度越えかつ湿度が高い!

そんな中涼しそうなお店が住宅街にあったので入ってみました。和菓子屋さんです。

全く存じ上げてなかったのですが、このお店は「漱石まんじゅう」というビッグネームの商標を持ってお菓子作りをしているお店でした。

漱石というと、松山のイメージが強いですが、松山よりも後に赴任した熊本の方が長く住んでいたそうです。

漱石の名前を使ったお菓子を出している関係で、漱石と関係した人々からと連絡が届いたりと思わぬ交流が生まれているとのこと。

このあたりも昔は30軒以上のお菓子を作っているところがあったが、現在はしぼりやさんだけに。。。

 

その他

醤油、味噌を作っている蔵が一つありました。兵庫屋さん。

残念ながらコロナ禍で県外からの見学はNGでした。せっかくの熊本ですので醤油を買って帰りました。

40年以上続く地元の喫茶店「グレコ」。熱い中に冷たい飲み物のおかげで元気が出ました。ありがとうございました。

熊本に来たら寄りたかった「長崎次郎書店」がこの新町エリアにありました。

熊本県最古級の書店らしく、建物は大正13年で登録有形文化財。ギャラリーがあり、2階には喫茶室もあります。

残念ながら喫茶室はお休みでした。。。

荷物が増えそうだったのと、記念でトートバックを購入しました。ロゴ色は何色かあり、ブルー基調を選びました。デザインもいい!

 

公園脇などの空いているエリアには、熊本城の崩れて修復中の石垣置き場になっています。

これも今しか見れない貴重な観光資源だと思います。

 

事前調査のまとめ

熊本YMCAのある新町エリアというお題でしたが、「住宅街!」というファーストインプレッションがいい意味で崩されました。

やはり、歩いて興味を持ってぐいぐいとお店に入り、お話をしてみるものですね。

熊本城を作る時に加藤清正公が、このエリアに外から連れてきた職人たちの町を作ったことの痕跡がまだまだ残っていました。

普段知っている町でしょうが、職人街だったころに想いを馳せて歩く手書き地図なんてテーマもできそうです。

西南戦争の時に、お城から攻めてくる薩摩軍の動きが見えやすいように新町は焼かれたので明治以降の建物しかないということも伺うと、臨場感持って街歩きができそうです。

さあ、いよいよ後編では熊本YMCA学院での授業編です。赤津さんレポートよろしく!

レポート:跡部 徹

投稿日:2021年10月16日

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